当協会監修の団地改装プロジェクトの続編です。
続いては団地の下地・造作編。
まずは解体してみて明らかに床が凹んでいる場所や、元の下地が弱くなってしまっている部分を調整。
新たに壁を増設する部分などに骨組みをつくり、ボードや合板を貼っていきます。
元は廊下だった場所に新たに壁を設置しました。
空間を仕切ることで雰囲気が一変します。
こちらには「エコカラット」という調湿・脱臭効果に優れたタイルを貼る予定。
【タイルの枚数+幅木】の寸法でちょうどになるよう計算しています。
解体した押し入れには合板や石膏ボードを貼ります。
予定している用途に応じて、厚みや素材を変えておくことがポイントです。
リビングにはフローリングを貼り、和室だった場所は畳の分床が低い為、洋室の床と高さを合わせました。
リビングの壁には塗り壁を行う予定。
そのため、塗り壁材と相性のいい桐(無垢材)のフローリングです。
貼り終えたら傷がつかないように、養生ボードや薄めのベニヤ板を敷いておきましょう。
セルフリノベーションの際には下地・造作の時点で「まだ検討中」の部分もあるかと思います。
焦らずとも作業をしながら
・何処に何㎜の合板を使用したか
・柱の間隔(ピッチ)
・組んだ(処理した)方法
を写真やメモにして確実に残しておきましょう。
後からでも寸法を測るだけで「何処ならビスが効くか」が分かりますよ。
また、ご自身で下地・造作を行う際は材料の計算が一番難しいかと思います。
裁断ミスや計算のし忘れ、思わぬところに材料がたくさん必要になったり……。
作業途中で材料がなくなり、せっかくのお休みとやる気がなくなってしまうなんてこともセルフリノベではしばしば。
予算に余裕があれば材料は気持ち多めに購入することをお勧めいたします。